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Kuehn Style Part2

クラシックのコンサート、ネットラジオなどの感想と、子供たちの成長日記

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新日フィル/アルミンクのマーラー「復活」

9/16(金) 新日本フィルハーモニー交響楽団
トリフォニー・シリーズ 第390回定期演奏会 第一夜
アルミンク指揮、栗友会合唱団他


クルターク(1926-) シュテファンの墓碑 作品15c
マーラー 交響曲第2番ハ短調「復活」


今度所属オケで復活をやるということで、先日聴きに行ったこのコンサート。印象に残ったのは前プロのクルタークの作品。クルタークという作曲家は初めて聞きましたが、ルーマニアのマジャール人居住区で生まれブタペストに移住。その後パリに留学しメシアンとミヨーに作曲を学んだ、とプログラムにあります。なお曲名に冠せられた「シュテファン」とは、作曲者のパリ時代の芸術心理学の師の名前らしいです。

ウェーベルンのような限られた禁欲的な音の使い方、メシアンをイメージさせる管楽器の響きの重なり合い、そしてお経のような拍節感のないガムランの使い方が非常に印象的。新日フィルは全曲を通じほとんどppであるこの曲を、緊張感を持って描いており、見事な心象風景を描かせてくれた。本当に予想外の掘り出し物にあたった感じで、気分よく休憩に入れました。

休憩を挟んで目的の「復活」。アルミンクはなかなか個性的で意思を持った解釈をしていました。1楽章の聞いたこともないくらいの速いテンポ、しかも楽譜にある以外はアゴーギグを極力とらない解釈、全体的にバランス重視で控えめな音量、4楽章と5楽章をアタッカにしなかったところなどが印象的。

総じてバーンスタインに代表されるユダヤ系マーラーと極力遠いポジションに置きたいという意思が感じられた。ティルソン=トーマス風味とでも言おうか。私個人的にはこのアプローチでの名演を前述のティルソン=トーマス(サンフランシスコのオケが神!)以外聴いた事がないこともあり、好みではない。今回もなんと言うか、全曲終わったときに非常に醒めているという感覚でした。復活はいろんなオケで吹いたし思い出のある曲なのでもっと盛り上がるかと思っていたのですが。。。

一方新日フィルは、弦楽器はそうとう健闘しておりブラボーでした。

しかしながら木管は個人の表現欲が前に出すぎており意識が統一しておらず、結果として客席に伝わるものは少ないという印象。特にオーボエ、クラリネットにはがっかり。フルートは空回り気味。技量はあるのにプロのやっつけ仕事か?という印象を受けました。自分たちがステージに乗っていてもこのホールは木管が難しい(音が通らないというか倍音が消える感覚がある)ので、そこを差し引いて考えなければならないのかもしれませんが。。そんななかでアングレとEsクラとソロのときの1stファゴットはナイスでした。

そしてホルンはトップのI氏が最初絶不調でことごとくGとHをはずす有様。しかし3楽章をうまく使い曲の中で調子を調整したのはさすがプロという感じ。その後は絶好調でベルアップもキマッていた(自分で演奏する時はベルアップするつもりなかっのですがキマルとかっこよいですね>指揮者の指示があったらやろうかな)。

あれっ、と思ったのはバンダの出入りを楽譜と変更し、最初の入りと出はなくし、最後入ってくるところも本来の位置の後ろにずらして音量の補強のみに徹していたところ。そういう解釈があるのか。。

あとハイFまで行くところは下手のホルンに、オプション指定のあるトランペットを重ねていたが、ホルンと分かれて上手にいたせいか音程が・・・重ねるなら上下分かれるのは難しいですね。

トランペットは1楽章最後の2ndの見せ場で派手にやってしまい、5楽章のユニゾンのハイトーンも決まらないという状況。しかし、この2箇所以外は特に1stのソロには光るものがあり、特筆すべきなのはpが非常に美しかったこと。ただ、本来舌を突くべきところでつかず安全運転をしているという印象もあり(全曲徹底してコラール系のソロはノータンギングだったのでひょっとして指揮者の指示か?)。

なおトランペットのバンダはブラボーで、特に中に入ってからは中のラッパをかき消さんばかりの勢いで吹いてくれて、おかげさまで私の欲求不満は若干解消させてくれた。

トロンボーンのY女史を始めそもそも不調のご様子で、5楽章コラールも出がバラバラでいまいち決まらず。チューバのみ終始安定していた。そういえば3楽章の頭で1stティンパニと2ndティンパニの音程がぜんぜん違っていてびっくり。頼むからちゃんとチューニングしてくれ。1stの打ち込み自体は凄く決まっておりナイス!とはいえ、5楽章の最大の音量までcresc.と注釈がある打楽器のロールのところがさくっとしていたのは個人的には不満。ホールが揺れる位cresc.して欲しかった。

というわけで、5500円出したにしては不満というのがトータルの感想。

他の人はどう思っているのかと思いネットを探したところ、いろいろ感想がありましたのでご紹介。

大豆の語る室さまは私と比較的似た印象かと。

こちらのブログも同じ方向か?

4文字33行さまは海外オケの実演と比べても良いとの評価。ひょっとして第2夜のほうがオケの状態がよかったのか?

「ぷ。」のぶろぐさまは、なんというか醒めてます(笑)他の記事も拝見したところ、職業でプロオケのプログラムの解説を書かれている方とのこと!

最後につぶやき と ためいき の あいださま。同じオケの方のブログ。「ぷ。」のぶろぐさまと同じ方向の評価で好評です。確かに聞いている途中から演奏したくてうずうずしたくなりました。

10/10追加
他にもこの演奏会を取り上げているサイトを見つけました。
Internet Zone::Movable TypeでBlog生活様。私の周りの客の質も悪かったです。そこのおやじ、勝手に空いている席に座ってんじゃねーよ。

そして、shimaっていこう様。ええ、私も直ぐに席を立ちたくなりました。盛り上がっているお客さんもいたの遠慮しましたが。

これから年末にかけていくコンサートは以下の通り。随時感想アップします。
10/27(木) NHK音楽祭スペシャル2005
指揮:小澤征爾、NHK交響楽団
マーカス・ロバーツ・トリオ
会場:NHKホール 19時開演

ベートーベン:交響曲第5番ハ短調「運命」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ調

11/22(火) マリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団
ピアノ:イェフィム・ブロンフマン
会場:サントリーホール 19時開演

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ベルリオーズ:幻想交響曲

12/22(木) 第14回キスポートクラシックコンサート
指揮:大友直人
ソプラノ:半田美和子
テノール:高橋淳
バス:成田博之 
合唱:ミナト・シティコーラス(合唱指揮:宇野徹哉)
児童合唱:東京少年少女合唱隊(児童合唱指揮:長谷川久恵)
管弦楽:東京交響楽団
会場:サントリーホール

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
オルフ:カルミナ・ブラーナ

1/26(木) ワレリー・ゲルギエフ指揮/マリンスキー歌劇場管弦楽団
会場:オーチャードホール 19時開演

ムソルグルキー:歌劇「ホヴァーンシチナ」より前奏曲「モスクワ川の夜明け」
ムソルグルキー:組曲 ≪展覧会の絵≫
チャイコフスキー:交響曲第5番
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コメント

こんにちは。
TBとコメントをいただいてやってきました。
すごい、こんな専門家の方からTBをいただくなんて恐縮です。
専門用語はよくわからなかったんですが (^^; ホールのクセとか、復活における奏法にいろんな工夫(功を奏したかどうかは別として)があったんだな、と理解しました。僕もお金払うにしては×××、って感じでした。(クルタークはよかったけど)
あと、NHK音楽祭の小澤+マーカス・ロバーツ取れたんですね。いいなあ。テレビでチラっとみたけど、あのガーシュウィンはエキサイティングでした。小澤もライブど迫力。昔、第五の録音聴いたらまるでロック?だったし……。
僕は売れ残ってた?庄司紗耶香の日に行きます。その日は昼間に大船で上原彩子もあるんだけど、間に合うかな、はしご。
それから、12月に諏訪内晶子のバッハ・プロジェクト、新日の第九も聴きに行きます。
また、いろんな記事を読ませてもらって、勉強させていただきます。でわでわ。

大豆さんこんにちは。
私、専門家なんてたいそうなものではございません(笑)アマチュアのオーケストラでホルンを吹いているだけでございます
ちなみに諏訪内晶子のバッハプロジェクトは私も狙ってます。

  • 2005/09/25(日) 12:49:10 |
  • URL |
  • tonji #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

どうも、TBありがとうございます(ドタバタして返事が遅れてしまいすいません)。
金管はまああんなものかなあと思いつつ、アルミンクの解釈を楽しんでおりました。
オケの上手さやオケの持つ音色から言えば、ミュンヘンpo.とは比べ物にならないのですけど、瞬発力、生き生きと前進するリズムが聞いていて心地よかったですし、さなざなば装飾的なフレーズが織り上げられていくマーラーらしい音楽を私は楽しんでおりました。
ただ、新日に限らず、日本のオケに迫力(あるいは音が迫ってくる感じ)が希薄なのはどうしてなのでしょうかねえ。
それでは、また読ませてもらいます。

こんばんは、St.Ives様。
返事が遅く無りすいません。
サイトを拝見するに現代音楽中心に聴いておられるということで、アルミンクンのスタイルに共鳴しておられるのは非常に納得がいきます。
私も今は仕事が忙しく全部読めてませんが、また貴サイトのコンテンツ、読ませていただきます。
今後も宜しくお願いします。

  • 2005/09/29(木) 02:10:01 |
  • URL |
  • tonji #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

復活 - Auferstehung -

PING:
BLOG NAME
 ありえない髪型でコンサートに出かけた。  おうちから歩いて10分のコンサートホ

  • 2005/09/25(日) 11:23:13 |
  • URL |
  • #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

天使の声〜キャスリーン・バトル

STATUS
CONVERT BREAKS
ALLOW PINGS
PRIMARY CATEGORY

  • 2005/08/07(日) 22:22:20 |
  • URL |
  • tonji #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=shirakawashom-22&creative=1211&path=ASIN/B00005FJBV" target="_blank">http://images-jp.amazon.com/images/P/B00005FJBV.09._PE5_SCMZZZZZZZ_.jpg" />

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ソプラノ:キャスリーン・バトル、レヴァイン他



お久しぶりです。7月頭から仕事がしゃれにならんことになってしまい全然家に帰れず更新どころでなかったのですが、やっとちょっと時間が取れそうなので再開します。すいませんでした。



俗に天使の歌声などと言ったりしますが、この人はまさにそう。初めてCMで聴いた「オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰)(ヘンデル作曲)」は衝撃的でしたね。上のCDは同曲が収録されたもの。そのほか後半のライブ録音と思しき音源ラフマニノフのヴォカリーズからガーシュイン、黒人霊歌は素晴らしいの一言。会場もBravissimo!!と最上級の盛り上がりです。



そして小澤征爾との「カルミナ・ブラーナ」!

こちらもhttp://www.sira.dnsalias.com/sb/log/eid34.html" target="_blank">以前紹介済みですが最高です。ベルリンフィルの1stヴァイオリンのドラえもん顔のおっちゃんがニコニコして聴いてます。



でも私が一番好きなのは、実はこちら。



http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=shirakawashom-22&creative=1211&path=ASIN/B00005FHWJ">カラヤンのニューイヤーコンサート1987http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shirakawashom-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />



「春の声」をバトルが歌っているのですが、絶妙なウィーンフィルの伴奏とともに、カラヤンのニューイヤーと言う一種独特な雰囲気であった演奏会を、バトルの天使の声がフッと和ませ解けさせる、そんな雰囲気です。バトルがあったおかげで、晩年のカラヤンとウィーンフィルの関係があったのでは?と思わせる歴史的な演奏と私は思います。

  • 1970/01/01(木) 09:00:00 |
  • URL |
  • #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

EXTENDED BODY:

  • 1970/01/01(木) 09:00:00 |
  • URL |
  • #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

EXCERPT:
amazon.co.jpで購入ソプラノ:キャスリーン・バトル、レヴァイン他お久しぶりです。7月頭から仕事がしゃれにならんことになってしまい全然家に帰...

  • 1970/01/01(木) 09:00:00 |
  • URL |
  • #79D/WHSg
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  • 1970/01/01(木) 09:00:00 |
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