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Kuehn Style Part2

クラシックのコンサート、ネットラジオなどの感想と、子供たちの成長日記

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ショスタコーヴィチ交響曲第5番聴き比べ

私は降り番ですが、次回Fオケのもう1曲、ショスタコーヴィチ5番の聴き比べ。所有音源がアメオケばっかりでちょっとびっくり。北米8(モントリオール含む)、西欧6、ロシア3という偏りっぷり。ロシアオケの少なさに、いかに私がショスタコファンじゃなかったかが表れている気がします・・・

例によって徐々に書き足していきます。7/16今更ながら書き足しました。

1. バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニック(旧盤)
有名な東京文化ライブの20年前、ショスタコーヴィチ本人に賞賛された直後のスタジオ録音。20年後も本盤も基本的には解釈の変更はなし。だが激情型バーンスタインの本領はこちらの演奏にこそ強く表れているかもしれない。特に4楽章は聴きもの。バーンスタインファンはぜひとも聴いておくべき演奏。☆4つ。

なんとMP3なら600円で買えます。時代は変わった・・・

2. バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニック(新盤)
いわゆる不朽の名盤というやつ。私の中のデファクトスタンダード。1楽章の物凄い集中力と充実感といい4楽章の怒涛のテンポと言い、まさにバーンスタイン。オケも非常に上手。4楽章練習番号111の4小節前から111への流れは最高です。中間楽章はバーンスタインのマーラーに近いかもしれない。もう少しショスタコーヴィチは孤独な気がする。が、涙を見せるショスタコーヴィチもよいと思わせる説得力に満ちた演奏。特に3楽章の慟哭、私は大好き。3楽章練習番号89からの2ndとVlaのffのトレモロと最後のクレッシェンド、練習番号90からのクラリネットのトレモロがこれほど意味ありげに聞こえる演奏は他にないと思う。☆5つ。

3. ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニー管弦楽団(1984年)
これも名盤として有名。非常に表情付けは豊かなはずなのだが、団員の物凄い集中力と、録音は良いのに何故かマイクが凄く近く間接音が無いのが厳しさを感じさせる不思議な録音。最晩年のムラヴィンスキーの傑作。ほとんど棒を振らずに顔だけでオケをコントロールしているムラヴィンスキーが目に浮かぶ。バーンスタインの新盤と並び、一度は聴いておくべき録音。ちなみにムラヴィンスキー、4楽章で楽譜を改変し音を変えてます。☆5つ。

私が持っているのはErato(2292-45752-2)盤ですが、同じ1984年4月4日のライブ録音は現在ビクターの国内盤があるようです。

4. ゲルギエフ指揮ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 (ネットラジオ音源 2011年12月22日ライブ)
(5/22追記)うーん、ゲルギエフの失敗作。残念。冒頭物凄く気合が入っており、弦の逆付点の音形の処理が独特。とても劇的に始まるのだが、一貫してピアノシモのデリカシーに欠き、テンポが落ち着かず、ショスタコーヴィチに求められる背景の静寂さが無い演奏。1楽章と3楽章で致命的。4楽章練習番号111の2拍めの銅鑼から若干テンポを落とすのはロストロポーヴィチの影響なのか?おそらくこの二人しかこのようなテンポ設定はしていないと思う。ちなみにラストの盛り上がりは物凄い。冒頭とラストだけ抜粋するなら最上位の演奏なんだけど・・・☆2-3つ

5. マゼール指揮ニューヨークフィルハーモニック (ネットラジオ音源 2006/09/28-10/03)
5/13現在未聴。

6. デュトワ指揮モントリオール交響楽団
(5/15追記)デュトワのショスタコーヴィチはそのまた昔のN響との4番が呆気にとられる超絶の名演奏だったのを今でも覚えている。あの時のN響は凄かった!この5番も実は隠れた名盤だと思う。録音も優秀、オケも極上で、意外にも感情の発露も十分。3楽章の孤独感もよい。ショスタコーヴィチ5番かくあるべきといった具合の全く奇を衒うことのない解釈で非常に安心できる演奏であり、見本としてはぜひ聴いておきたい演奏。何故か現在は廃番の模様。☆4つ。

7. マイケル・ティルソン=トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団(ネットラジオ音源 2011年1月21日)
(5月22日追記)冒頭は意外とサクッと始まるが、構成上の必然からそうしてるのだという気にさせられる。1楽章展開部の作り方、盛り上がりは物凄い。特筆すべきは3楽章の静寂。全般的にこの演奏、バーンスタインの影響を感じるのですが、3楽章はバーンスタインの上を行ってます。弦が極限のppで倍音を消して均一なトレモロを奏でている上で管楽器がこの上なく寂しい音楽を作る。均一で無機的なトレモロはffになっても変わらない。そしてシロフォンのテヌートが聴こえる!!!(音価的にはそんな訳ないのですが)。練習番号90に至る流れは今まで聴いてきた中でNo.1。これぞショスタコーヴィチ。そういえばこれ聴いてて思うのですが、ショスタコーヴィチを表現するために、弦は武器としてノンヴィブラートを身に付けた方が良いかもしれませんね。なお4楽章は極めてスコアに忠実なテンポ設定。ラストはバーンスタインとは違って遅いバージョンです。☆4つ。

このコンビの同曲はプロムスのライブDVDが発売中。前半で作曲当時の社会背景やアナリーゼなどが展開されているらしい。このページ参照。非常に興味深い。

8. チョン・ミュンフン指揮シカゴ交響楽団
うーん。期待度大のコンビの割にはいまいち。すっきり系ですね。☆2つ。

9. エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団
これもいまいちな演奏。エッシェンバッハもゲルギエフ同様、名演と迷演と駄演、どれに当たるか当日にならないと分からない系だけど、これは駄演。☆2つ。

10.ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団
この演奏も名演として有名。変わったことは何もしていないが、どの瞬間を取っても高い集中力で非常に堂々とした音楽が流れている。またこのコンビのほの暗い感じは旧東圏の空気が色濃く出ていると思う。3楽章のフルートのソロに始まる各管楽器のソロとかまさに孤独。☆5つ。

11.バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団
(6/1追記)発売されたときにものすごく安いことで話題になったため買った全集で、実は安すぎてありがたみが無かったのかあまり聴いてなかったのですが、これ、名演奏じゃないですか!多分5番は買ったときに何かをしながら1回しか聴いたことが無いと思うのですが、なんで昔この演奏をスルーしたのか自分が意味不明です。部分と言うより全体の構成が素晴らしく、1楽章の冷酷な運命と2楽章の諧謔の対比、3楽章の静寂と慟哭、4楽章の強制された歓喜、と言葉にすると何とも陳腐ですが、ショスタコーヴィチの心情を追体験するような時間を過ごせます。全曲の白眉は3楽章練習番号93以降の静寂。バーンスタインほど泣きが入らず、かといってムラヴィンスキーほど虚無でもない、人類の悲しみといった趣が素晴らしいです。

ただし、ケルン放送響は何故か今のケルン放送響と比べると全然下手くそ。弦が薄く、エーラー管のクラリネットがやたら目立ってしまう木管のバランスの悪さ、金管のスタミナのなさと言ったことが気になるとこの演奏は駄目でしょう。☆4つ。

12.ウィッグルスワース指揮BBCウェールズ交響楽団
1楽章が物凄く遅く極端な表情付けをしており、成功すれば本当に名演だったのだろうが、どうにも効果を狙ったわざとらしい印象が残る。とはいえ、この演奏が好みの人がいてもおかしくないだろう。重量級の解釈の割には4楽章コーダはバーンスタイン的テンポで、しかもラストまでインテンポで突っ切りサクッと終わる。面白い。☆2つ。

13.ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
7/16追記。やっと聴きました。この曲の理想的な演奏の一つだと思う。特筆すべき変わった特徴はないが、全てにおいてあるべき音がしている、という気がする。この演奏だけあれば他はいらない、と言う人がいてもおかしくないと思う。☆5つ。

14.ロストロポーヴィチ指揮ワシントンナショナル交響楽団(TELDEC盤)
この演奏を十数年ぶりに改めて聴きなおしたのですが、多分これは大昔図書館から借りてカセットテープで何回も聴いた演奏と同じ演奏だと思う。懐かしい。ロストロポーヴィチの解釈に浸ると思って聴けば実にすばらしい演奏だと思う。特に練習番号111からのテンポは、2拍目の銅鑼が破壊の一撃となり、それまで突っ走ってきたものを全て否定する、もしくはこれで強制された夢から一気に冷めるようかの独特の解釈は、学究的根拠はともかく非常に説得力がある。決して参考演奏にはならないが、一聴をお勧めします。☆4つ。

15.コンドラシン指揮モスクワ放送交響楽団
この演奏は1楽章が聴きもの。練習番号31の1小節前のpoco stringendoが少しもpocoでなく、まるで何かの合図のようにテンポを限界まで上げていく。練習番号32からの切迫感がとんでもないことになっている。この頃のモスクワ放送響は本当に上手い。☆4つ。

16.ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニー管弦楽団(1954年スタジオ録音)
たぶんこれも聴かないだろうな・・・

17.スクロバチェフスキ指揮バイエルン放送交響楽団(ネットラジオ音源 2012年5月11日)
これは名演。なんですが、なんとなく指揮者とオケの相性が悪いように聴こえる。ピアノの繊細な作り方は流石と思わせるが、もう一歩踏み込めそうな気がする。何故かヘッドフォンで聴くとこんな印象なんですが、スピーカーで聴くとその辺が目立たないという不思議な演奏。☆4つ。

18.ネーメ・ヤルヴィ指揮ロスアンジェルスフィルハーモニック(ネットラジオ音源 2012年3月15日)
思わずgetしてしまったが聴くことあるのかしら・・・

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